アトピー性皮膚炎

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アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎について

私たちの体には、生まれつき「皮膚バリア機能」というものが備わっています。近年、常に清潔でありたいと思うために、必要以上に体を洗いすぎ、その結果「バリア機能の低下」を引き起し、それに伴いさまざまな肌トラブルが起きています。

そのような「洗いすぎ」による代表的な肌トラブルが「アトピー性皮膚炎」です。
近年、アトピー性皮膚炎の原因が「バリア機能の低下」であることがわかってきました。日常的に石けんやボディーソープを使って体を洗ったり、ナイロンタオルでこすり洗いをしたり、湯船に長く浸かることをしていれば、バリア機能を著しく損ねてしまいます。つまり、「清潔志向のための洗いすぎ」がアトピー性皮膚炎の引き金になっているということです。

具体的には、次のような行為をすると、「洗いすぎ=バリア機能の低下」につながります。

  • 全身にボディーソープを使って洗うこと
  • 湯船に長く浸かること
  • タオルでこすり洗いすること
  • 頻繁にお風呂に入ること

肌を健やかな状態に保つためには、これらの行為のうちひとつでもするべきではありません。特に、生理的にバリア機能の弱い赤ちゃんや乳幼児には、アトピー性皮膚炎を予防するためにも、これらの行為をしないように注意する必要があります。

では、赤ちゃんや乳幼児の肌を清潔に保ちながらも、バリア機能を低下させないためには、どのようにすればよいのでしょうか?
そこで、私が提案するのが、以下のようなスキンケア方法です。

  • 石けんやボディソープは決して使わない(水道水での「ぬるま湯洗浄」を基本とする)
  • 入浴は週2~3回までにする

このスキンケア方法は、これまでの日本人の常識からすれば、多くの方にとって抵抗があるかもしれません。「石けんを使わなくてもきれいになるの?」「週2~3回のお風呂で臭くなったりしないの?」と思われる方がいても当然です。
しかし、実際には、赤ちゃんや乳幼児にこれらのスキンケアを行った時、決して不潔になったり不快な臭いがすることはありません。むしろ、これまでに乾燥肌や湿疹で悩んでいたとすれば、このような「洗いすぎないスキンケア」に変えるだけで、確実に肌トラブルは減っていきます。

また、私は、生まれた直後の赤ちゃん(新生児)については、湯船に浸からせたり石けんを使ったりしない「ドライテクニック」を推奨しています。ドライテクニックとは、赤ちゃんが母親の胎内にいる時から肌に付着している「胎脂(たいし)」のもつ、バリア機能としての役割を守るために、極力胎脂を落とさないようにするスキンケア方法のことです。

従来行われていた沐浴という行為では、胎脂をすぐに失ってしまうために、同時にバリア機能を失い、臍炎や新生児中毒疹などの新生児特有の肌トラブルが起こりやすくなるだけでなく、生理的な範囲を超えて乾燥した肌になってしまいます。このようなトラブルを避けるためにも、生まれてから最低1週間ほどは、湯船に入れたり石けんを使ったりせずに、胎脂をそのままの状態にしておくという「ドライテクニック」を、すべての新生児に行うことが望ましいと考えております。

現在、ドライテクニックを実践している産院は、都心部を中心に徐々に増えてきております。ひとりでも多くの赤ちゃんの肌トラブルを減らすために、1日でも早く、日本全国で「ドライテクニック」が実践されることを、私は願っております。

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